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世界開発報告 2023 - 移民・難民・社会 (Japanese)

25 Jun 2024

移住は文明の最も初期から人間が経験することの 1 つになってきている.ホモ・サピエンスは約 20 万年 前にアフリカのオモ渓谷を離れた.それ以降,人類は移動を決して止めることはなく,はっきりと相異なる 文化,言語,そして民族性を生み出してきている 1.移住は開発にとって強力な推進力であることが判明し ており,世界全体にわたって何億という移住者とその家族,およびそれらが暮らしている社会を改善してき ている.しかし,移住者(移民)本人,本国(出身国),移住先国(行き先国)にとって挑戦課題もある. 本報告書は当人の国籍国の外で生活している人々を移民として定義し(ボックス O.1),より良い経済機 会を追求して移住したのか,ないしは紛争や迫害によって退去を余儀なくされたのか(難民)は問わない.居 住国に帰化している人については,そのような人を移民とはみなさない.移住者と政策当局に対して明確な 挑戦課題を提起するのは市民権――およびそれと関連する市民的,政治的,および経済的な権利――の欠如 であり,人々が人生のある時点で移動したという事実ではない. 本報告書は移住の経済的,社会的,および人道的な影響を最適に管理するための枠組みを提案する.労働 経済学と国際法から得られる洞察を組み合わせることによって,移民のスキルと属性が移住先国で需要され る度合い(適合度)と,移民は移住先国で機会を求めているのか,それとも本国(出身国)で身の危険を感じて いるのか(動機)に注目している.そうすることによって,4 種類の移動を区別し,あらゆる状況において開 発がもたらす利益を完全に実現するための優先的な政策と介入策を特定する.変化を起こすためには国際協 力が決定的に重要である――そして,現行の論議の特質や傾向を変えることができる新たな意見をエンパワ メントすることも同じく大切である.
social protection migrant workers other forced displacement world migration policies and jobs migration of highly-skilled workers

Authors

World Bank

Disclosure Date
2024/06/25
Disclosure Status
Disclosed
Doc Name
世界開発報告 2023 - 移民・難民・社会
Product Line
Advisory Services & Analytics
Published in
United States of America
Rel Proj ID
1W-World Development Report 2023: Migrants, Refugees, And Societie -- P178269
Sector
Social Protection
Series Name
World development indicators; World development report;
TF No/Name
TF0B8238-Analytical and dissemination support for the WDR
Theme
Migration, Remittances and Diaspora Engagement,Economic Policy,Social Development and Protection,Economic Growth and Planning,Fragility, Conflict and Violence,Forced Displacement
Unit Owning
WDR23,WDR03 - WDR 3
Version Type
Final
Volume No
1